「演劇界」 2009年8月号
2009.07.04 (Sat)
演劇界8月号買いに行ったら、表紙、「暫」の海老蔵さんだった。2007年12月号以来の登場。
うちの近所の本屋さん、いつもは「演劇界」、棚に押し込まれて2冊だけしか置いていなのに、今月は4冊、しかも表紙が見えるように並べられていました。海老蔵さんの表紙だったからかな〜。海老蔵さん、6月の大阪松竹座での特別舞踊公演「雷船頭」の粋な姿の写真も白黒ですが1枚掲載。
巻頭大特集は「泉鏡花の世界〜坂東玉三郎が語る鏡花の魅力〜」。なので、玉三郎さんの過去の舞台写真もたくさん。
そして、与兵衛の仁左衛門さんの舞台写真もいつになく沢山掲載され、大満足の8月号でした。
「徹子の部屋」 亡くなられた方々の追悼特集 藤間紫さん 又五郎さん
2009.07.04 (Sat)
2009年7月9日(木)13:20〜13:55 テレビ朝日 「徹子の部屋」にご出演され、昨年12月から今年6月までに亡くなった方々を追悼する1日目。VTRで紹介するのは、市川猿之助さんとの結婚で注目された舞踊家で女優の藤間紫さん。意外な少女時代を明かす飯島愛さん。「ケンちゃんシリーズ」の父親役で知られる牟田悌三さん。ほかにも俳優の金田龍之介さん、シャンソン歌手・高英男さんの生前の姿を偲ぶ。 |
2009年7月10日(金)13:20〜13:55 テレビ朝日 昨日に続き、追悼特集の2日目を放送する。今日VTRで紹介するのは、母のために念願のマイホームを買った時のエピソードを語った清水由貴子さん。ロック界を最前線で牽引した忌野清志郎さん。スランプに陥った時のエピソードを明かした作曲家の三木たかしさん。歌舞伎界の重鎮であった中村又五郎さん。 生前の姿をVTRで紹介する。 |
六月大歌舞伎 「正札附根元草摺」「双蝶々曲輪日記」「蝶の道行」「女殺油地獄」
2009.07.03 (Fri)
一、正札附根元草摺 (しょうふだつきこんげんくさずり)
逆澤瀉の紋のついた重い鎧を振り回す曽我五郎の松緑さんがとても力強い。五郎は黒繻子地に蝶模様。東からげ。帯は海老茶。
対する小林朝比奈妹舞鶴の魁春さん、鶴の紋の入った紫の掛け素襖に白梅紅梅の烏帽子。舞鶴も女だてらに大力の持ち主。力紙がよく似合い、きりりとした姿がやはり力強かったです。後に、舞鶴、力で押してもどうもならんと、力紙とり、烏帽子とリ、素襖も脱いで、女っぽさをみせるのもおもしろい。
初めてみる演目だったので、草摺〜くさずり〜とは何ぞやと思いきや、鎧の腰の部分についているスカート状の防具のことだそう。父の仇を討とうと鎧を片手に駆け出す五郎を、舞鶴、草摺を持って引き止めるという曽我物舞踊の代表的作品ということなので、その通り、舞鶴が草摺を引く形が頻繁にきまっていました。花道でも、幕切れでもどこでも、魁春さん、五郎の鎧の草摺を片手で引いています。
松緑さん、花道に飛ぶように駆けて行き、鳴り物に合わせて首を振るのが力強く、五つ頭の見得がきれいにきまります。五郎が諸肌脱ぎ、舞鶴は片肌脱ぎとなった、紅白の大きな市松模様が目に華やかでした。
二、双蝶々曲輪日記 (ふたつちょうちょうくるわにっき)
素人あがりの放駒長吉、一体何歳なのかは知らないけれど、若者であることは確かでしょう。まず最初に戸口から顔を覗かせた吉右衛門さんの放駒からは、その朴訥な若さが伝わり過ぎるくらいよく伝わってきて、「一本刀土俵入り」の駒形茂兵衛が思い出されました。
幸四郎さんの濡髪はちょっと恐いくらいの大きさ、佇まいがありました。年端のいかない子供なら、この濡髪の前に立つと泣き出しちゃうんじゃぁないかしら、と思うくらい。
濡髪の黒の衣装、白の帯に御幣をつけた姿と、放駒の紫に桜の花が飛ぶ衣装での絵面ひっぱりの見得は見事でした。
三、蝶の道行 (ちょうのみちゆき)
まずは暗闇の中、大きな蝶が舞台を舞うのが幻想的でした。 明るくなると、舞台書割には四季の花が大きく描かれていてとても華やかです。
せり上がって福助さんの小槇と梅玉さんの助国登場。小槇は文金島田に蝶の箔置きのかつぎ。かつぎを蝶の羽のように広げるのが綺麗。 小槇に助国が対の衣装で寄り添う形がとても美しい。
四季の花が大きく咲き誇る背景の中、二人は自由に楽しく飛び回っているようにみえたのだけれど、それは幻想だったのか、煉獄の炎に捕われる運命であるのがとても哀しい。
明るく華やかに踊っていた二人が引き抜きの後、めらめらと燃える(赤くゆらゆらと揺れるような情念の恐ろしい炎の照明でした)煉獄の炎に焼かれる様子に残酷な愛の苦しみが伝わってきました。
小槇に助国、花道では両袖をはばたかせ苦しみ、舞台では美しい反り身をみせます。梅玉さんが肩を落としてはばたきも弱まっていき、福助さんは、肩を後ろに大きく動かしゆっくりと震わせます。力尽きて助国は倒れ小槇が寄り添うと一度は助国起き上がるのですが、とうとう息絶えてしまいます。再び反り身で寄り添う福助さんの小槇。
福助さんと梅玉さんのお二人は、一つの愛の物語を美しくも哀しくみせていました。
四、女殺油地獄 (おんなごろしあぶらのじごく)
片岡仁左衛門 一世一代にて相勤め申し候
仁左衛門さん、揚幕より駆け出てくる身の軽い登場に、まずは与兵衛の若さを思い切り印象づけられました。
河内屋与兵衛。まだ二十三の親がかり。つまらない喧嘩騒ぎを起こし、泥だらけになった着物の後片を付けるのは、近所のよしみで与兵衛を打ち捨ててはおけない孝太郎さんのお吉。この親切心が後々には仇となり悲劇を招いてしまいます。
油屋の息子であるのにもかかわらず、油桶をかつぐ姿も様にならず「ああしんど」と嘆息を漏らす与兵衛。大事な商売道具であるそろばんを枕にし、手足を無法に伸ばし、大金を義父に無心しようとしても思うに任せず、義父を足蹴にし、母を打擲し、挙句の果てに勘当され家を追い出されてしまいます。
持ち金も無い与兵衛にできるのはせいぜい虚勢をはることぐらい。成人男子であるはずなのに、なんといい加減で情けない姿であることか。このしょうもない男がみせる一世一代が豊嶋屋での油まみれの惨劇という負の姿であることに、幕が引かれた後は少々打ちのめされたような思いがしました。
豊嶋屋の場、揚幕から音も無く出てきた与兵衛。ここでは三味線に気をとられてしまい、与兵衛・仁左衛門さんの出を見逃してしまいました。木の板がきしむ音で漸くはっと気がついたのがちょっと悔しい。
お吉を訪れていた両の親の思いを陰から聞いた与兵衛が、立ち去った親に深々と頭を下げたのは親の有難みをやっと感じてのことだったのでしょう。けれども、その親の残していってくれたお金でさえ借金返済にはとうてい足りない。きっぱり顔付きを変えてお吉の家に足を踏み入れていきます。
お吉に金を貸してくれと言い寄っていた与兵衛の顔に、まるでスイッチが切り替わったように恐ろしい笑みが浮かんで来るのにはぞくぞくさせられました。よもや自分が殺されるようなことになろうとは思わず、与兵衛所望の油を汲んでやるお吉。そのお吉が尋常でない空気を読み、そして恐れる。なまじ、生半可な若者とかかわってしまったため、招いてしまった闇の中の恐ろしい惨劇!
闇の中、油にすべってしまう様子は美しい形をみているよう。お吉をみつめる与兵衛の目が変化していくのも底の無い恐怖を感じさせました。お吉のたぶさを掴む。刃物を構える。帯を解く。凶行の場の只ならぬ緊張を高めていたのが一連の動作にからむ太棹の音で、薄闇の中、無気味に響き渡っていました。
我に返った与兵衛は脇差しをようよう手から離し、金をとり懐に入れ打ち合わせを直し花道へ。犬の遠吠えが捕り手の声のように響く中、懐を膨らませた金を押さえながら現場から遠ざかる。この後いずれは刑場の露と消える筈の与兵衛の姿が揚幕の中に吸い取られていくように消えていったのでした。
千之助さんのお吉の娘お光が女の子の姿であいあい〜、と返事をするのがとてもかわいらしい。
与兵衛の投げた泥が当ってしまう馬上の小栗八弥の新悟さん、台詞の節回しがなかなかよかったです。
テレビ放映あれこれ
2009.07.03 (Fri)
仁左衛門さんの「女殺油地獄」も8月29日に放映です。
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海老蔵さんのテレビ出演
2009.07.02 (Thu)
今朝のめざましテレビは5時25分から8時までのうち、いつ海老蔵さんのインタビューが放映されるのかわからなかったので、録画容量開けるのに昨晩は夜中にひいひいいってました。
今秋公開予定の映画「パリオペラ座のすべて」の予告編のナレーションをつとめた海老蔵さんのインタビュー。短いインタビューでしたが、海老蔵さんいわく、パリで知らない女性に声を掛けられ、その日のうちに「今日いっしょにご飯食べませんか?」などと言われたそう。パリジェンヌもお目が高いようでございます〜。
成田屋公式Webサイトでは、海老蔵さんがツタヤのネット宅配レンタルのCMに出演のお知らせ(TSUTAYA DISCASでCM映像をみることができます)と、7月17日(金)放送予定のTBS「ぴったんこカンカン」に出演のお知らせも掲載されていました。
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松竹大歌舞伎 東コース 「正札附根元草摺」 「義経千本桜」
2009.07.01 (Wed)
けれども、お芝居を観終えた今、心に残るのは、十五六で見初めた女房小せんに悪態をつきながらも心を通わせ、そして小せんとの間の一粒種の善太郎を慈しむ権太の姿でした。
はたまた母親の膝の上で甘える姿、そして、自分の女房子供を、内侍、六代君の身替りとし鎌倉方に差出し、別れに小せんと目と目をかわし、見送りに思わず地に這い丸くなって頭を隠す姿、泣き出してしまうのではないかというような顔つき、そして父に刺された後、事の一切は性根を入れかえて親の許しを得ようとしたためと語るくだり。
いがみの権太の善悪でいえば“善”の方に大きく振れている姿の数々が心に残ります。
幕切れも泣かせる。善太郎の形見の赤い袋の使われ方が上手くて、いつかは善太郎の手を頬で温めてやった、その小さな手の代わりに形見の赤い袋に頬ずりをし、柝の音に合わせて身を震わせこと切れてしまいます。これが泣かずにおられようか、というほんと泣ける仁左衛門さんの権太の最期でした。
橘三郎さんの権太の母、権太が金の入った戸棚をこじ開けてしまうのに、思わず器用な子とほめてしまう“我が子可愛さ”がよくみえました。
竹三郎さんの初役だという鮓屋弥左衛門、なんだか背筋がぴんと伸びるような凛とした権太の父でした。
秀太郎さんは、小せんに弥助実は維盛と大忙し。鎌倉方へ引っ立てられる際、権太と交わした目の表情が心に残ります。
そして、愛之助さん。愛之助さんは、今回七月の巡業では舞台に出ずっぱり。そして、どのお役も皆とてもよかった!
まずは「正札附根元草摺」。舞台の雛壇の真ん中が割れ、その奥から二畳台に乗り愛之助さんの曽我五郎と、孝太郎さんの舞鶴が登場します。
愛之助さん、この登場から、おっ、今回はとてもでっかく見えるぞ、と、期待を抱かされました。足の親指をぴんと立て、力強く立つ姿は舞台の上で大きく大きく見え、高く上げられる足には力が漲り、床を踏む姿が勇壮で、期待に違わず、これぞ荒事!というものをみせられた思いです。
「義経千本桜」の小金吾では、権太を斬ろうと刀の房を咥え右脚を折り、左足を踏ん張った低い姿勢が美しく、またそれを足でとめる仁左衛門さんとの二人できめた形が心に残ります。
内侍に止められ、権太を斬ろうとするのを踏みとどまり、「二十両きりきり持って失せおろう」、ときっと権太を睨む目に悔しさが滲むのには、胸を打たれました。
“小金吾討死”では、上手の袖から手負いでよろよろと出てくる動きもまるで踊りの振付をみているように鮮やかで、立ち回りでの刀の刃先の軌跡がとても美しかったです。
小金吾倒れ、「小金吾のう」と震わせる六代君の声が悲しく響いていました。
そして梶原平三景時としても登場。どの出番でも、強く印象に残る姿をみせてくれた愛之助さんでした。
松竹大歌舞伎 東コース 仁左衛門さんの権太
2009.06.30 (Tue)
江戸川区総合文化センター 14:00
JR新小岩の駅で降り、徒歩で15分ほどの場所。バスでも利用すればよかったのだけれども、雨も降っていなかったので歩いてみたら、やっぱり遠かった。今日は行き帰りの時間を気にしながらだったので、どちらも急ぎ足。今頃になって、それがこたえてきて、そろそろつぶれちゃいそうです(´∀`;A
でも、その疲れが吹っ飛ぶくらい、初めてみた仁左衛門さんの権太はよかった〜。
小金吾から上手いこと金を巻き上げ、さらに調子に乗って「母者のへそくり、いてこましたろ。」との生きのよい大阪弁の台詞!
倅善太郎の小さな手を冷たいと、頬で温めてやる父親らしさ。
善太郎を負ぶい親子三人家路につく中、こっちを向けといっても嫌がる女房小せんに、それではどんなことがあってもこっちを向くなと言うやいなや、小せんの着物の裾を脚でめくり上げ、結局は振り向かせ喜んでみせる愛嬌。
母から金をだまし取ろうと、葉蘭を入れた花生けの水を目につけ涙とし、縊れる真似事をしては、母の「こりゃやい」に「はい」と間合いもよく、母親の膝の上でまるで猫のように甘えて丸くなってみせる姿のなんと可愛らしいこと。
仁左衛門さんの魅力的な権太の姿がいくつも思い浮かんできます・・・・・また明日、続きを記したいと思います。
「修禅寺物語」 新国立劇場中劇場 6月28日14:00
2009.06.29 (Mon)
岡本綺堂原作の「修禅寺物語」。よく考えたら、私は歌舞伎のほうでさえまだみたことがなかったのでした(^^;)
オペラ「修禅寺物語」の上演にあたり、オペラ芸術監督の若杉弘さんから、歌舞伎色を強く打ち出したいと今回演出を頼まれた藤十郎さん、幕が上がるとそこには歌舞伎の世界が広がっていました。
舞台の奥行きなどはやや広がりはあるものの、面作師夜叉王の家などの大道具、歌手達の衣裳、化粧、そして立ち居振る舞いは歌舞伎そのもの。
そのごくごく日本的な諸々が、不思議なことに西洋音楽を奏でるオーケストラと融合していて、全く違和感なく舞台をみることができました。聴いている間は気がつかなかったのだけれど、プログラムを後で見ると、清水脩さんによる曲の旋律は、日本の伝統の種々の五音音階が組み込まれているらしい。そのためもあったのかも・・・。
日本語を発声するにあたっては、日本の伝統にのっとった所作がやっぱり一番しっくりくるのだな〜、と改めて感じ入りました。
カーテンコールでの藤十郎さんは洋装で、なんだか恥ずかしげにしておられたような感じも受けました。歌舞伎の「修禅寺物語」は、夜叉王は吉右衛門さんで、12月に国立劇場で上演されます。まだ半年ほども先のことだけれども、楽しみに待ちたいです。
富十郎さんの特集番組 NHK教育で
2009.06.28 (Sun)
2009年7月5日(日)22:00〜23:00 NHK教育 |
今日の日記
2009.06.27 (Sat)
明日は、朝の10時から日経ホール。開場記念として、昨晩、一昨晩と玉三郎さんの特別舞踊公演が開催されたこの日経ホール、明日は映画の上映会に行くのですが、玉三郎さんの残り香でも求めに行きたいくらい。なにせ、この舞踊公演、一般客は入れなかったのだものね〜。
その後は、14時から初台の新国立劇場で、藤十郎さん演出の「修禅寺物語」、18時半からは「コッペリア」と、明日は予定を詰め込みすぎてしまいました。今日も1日外出していたので、昨日放映の「俳優祭」もまだみることができていないし(菊之助さんのエロ詩吟もちゃんと放映されるのか気になってたのだけれど、昨晩リアルタイムでみた友人がちゃんとうつってたよ〜、と教えてくれました。この詩吟の元ネタの芸人さんも私はみたことなかったのだけれど、時々テレビでみる人だよ、と教えてもらった)、観劇の感想も書きたいなと思いながら、いくつか溜め込んでいます。ひょっとしたら、5月の新橋演舞場のからためてる??5月の「らくだ」はある意味、永遠に心に残り続ける演目になったかも・・・
・・・で、「MR.BRAIN」、予告だけたった今みました。
海老蔵さんの、あの不敵な笑みは???あの銃が狙っているのはひょっとして?????
と来週まで待ちきれない〜〜〜!!




