成田屋 お練り その4
2008.04.30 (Wed)
大本堂の中で、團十郎丈、海老蔵丈とともに、大護摩御祈祷を受けることができました。
御祈祷が終わると、大本堂の前では、舞台と客席が、拵えられつつあるところ。
が、少し雲行きが怪しくなってきました。野外の特設舞台でできるのかどうかが心配。
團十郎丈、海老蔵丈、成田屋ファン等等の、「なんとか外で!」 の願いがかない、大本堂前での舞台が始まりました。口上に引き続き、連獅子が始まります。
ぼけぼけの写真でごめんない。(だけど、ぼけぼけなら、載せてもよいかなぁ、とも思って・・・)
途中、雨が少々降ってきたものの、すぐにあがってほっとする。
海老様の毛振りは荒々しく、力強く、勇壮なもの。團十郎丈の毛振りは、大人の余裕をみせるもので、気品があります。もう素晴らしい。そして、最後には、親子の獅子は、本堂前の階段を上っていき、姿を消すのでした。
極めてここまで冷静に書いてきたつもりですが、当日の私、実際は、もうもう、興奮状態 (≧∇≦*)(*≧∇≦) お練りでは、人の波に乗り、もみくちゃにされながらも、成田屋の皆様について行くことができ、そして、團十郎丈、海老様の笑顔に間近で触れることができ、心の中で、「成田屋~!!」と叫ぶこと、多数回。奉納演舞では、野外、そして大本堂前での、篝火まで焚かれた幽玄な趣に、歌舞伎座の中でみるのとはまた全然違った、厳かな気持ちにもなり、これまた、不思議な高揚感のあるひと時をもつことができました。素敵な、素晴らしい、忘れられない一日となったのでした。
成田屋 お練り その3
2008.04.28 (Mon)
参道の両脇の家の2階にも、カメラの放列。
團十郎丈、海老蔵丈、右にも左にも、そして、上の方にも目を配り、手をふりながら、にこやかな笑顔で、歩み続けます。
普通に歩けば、15分で着く道のりを、1時間余りかけて辿り着いた山門。
山門の下の方に見える金色の丸いのは、歌舞伎美人のサイトにアップされた写真で美しく開いているくす球。
大本堂前での歓迎式。
成田市市長の挨拶に引き続き、團十郎丈、海老蔵丈、右之助丈、市蔵丈がマイクの前に立ちます。
四月大歌舞伎 昼の部
2008.04.26 (Sat)
一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう) 十種香
橋之助、紫の袴でしなを作り登場する動きが美しい。そして、上手に後姿の赤の衣裳の八重垣姫、下手に黒の衣装の濡れ衣。歌舞伎座の空間を大きくつかって、絵を見るように美しく並ぶ。時蔵丈、勝頼の顔を正面からは見ることができずに恥らいつつも、大胆に駆け寄る様に、目が惹きつけられる。 柱巻きも美しくきまる。我當丈の謙信、大きさがあり、舞台を引き締める。錦之助丈、戦っている様子を様式化した動きに迫力がありみもの。
二、熊野(ゆや)
静岡県盤田市池田にある行興寺では、熊野が植えたといういわれのある、房の長さが1.5メートルにもなる立派な藤があるそうです。花道から現れた玉三郎。七三の立ち姿に、高貴さが滲み出して来る。江戸時代の能装束を復元した、深い金銀の輝きをみせる衣装。これは、機械織りの出来ないほど細い絹糸を手織りで、従来の1.5倍の量を使ったという、御所車、しだれ桜の浮き出たまことに美しいもの。その衣裳をまとった玉三郎丈の、病に伏す母親を思う気持ち溢るる面差しに、心を掴まれる。熊野と、宗盛、七三にいる間に舞台一杯に桜が咲き乱れる清水寺に転換する様子も見事。花見では、胸に憂いを秘めながらも、明るく舞う熊野。熊野の和歌に胸打たれた宗盛から東へと下る許しをもらい、別れを惜しみつつ、出立する熊野と、宗盛の風情が心に残る。
三、刺青奇偶(いれずみちょうはん)
これもまた、玉三郎丈が、素晴らしいお仲をみせてくれます。 とことんふてくされた様子をみせる玉三郎のお仲。ここまで世を捨てたような憎らしい様子をみせられても、それが嫌味に感じられることは無く、お仲の今迄通ってきた男運のない人生を垣間見せ、哀れさを醸し出しながら、勘三郎の半太郎に縋り付く一途な思いが切々と伝わってきます。仁左衛門丈、腹から響く声で、鮫の政五郎の懐の大きさをみせてくれます。終盤、勘三郎丈の額にてらてらと光る血糊の色が、痛ましい。息も絶え絶えの、半太郎、金を手にしたものの、家に辿り着くまでに倒れ伏さないか、また、お仲の息のあるうちに間に合うのか、などといろいろ想像して重い気分になる。今月夜の部「浮かれ心中」の幕切れで味わった、浮き浮きする気分とは全く正反対の負の感情を背負い、家路についた私でした。
それでは、いざゆかん、成田山新勝寺!!!
今日発売の週刊文春に 團十郎丈登場
2008.04.24 (Thu)
この、「新 家の履歴書」は、週替わりで、著名人が、生まれた時から現在に至るまでの住居、そして、その時の状況などについて語る、なかなかおもしろい読み物です。
前半は、宮尾登美子さんの「きのね」でもおなじみの、野沢のお家で、お母上がお一人で團十郎丈を産み落としたエピソードから始まります。面白かったのは、團十郎丈の子供の頃の好物の目玉焼きの話。大好きな目玉焼きを最後に食べようととっておいたら、十一代目と、お母上の間の雲行きがあやしくなり、癇癪を起こした十一代目が卓袱台をひっくり返したため、目玉焼きは、無残な有様に・・・。ここから、好きな物は先に食べた方がよいという教訓を得られたそうです。
後半は、十一代目が亡くなってから周りの人間の両面をみたというちょっと辛いお話などを語られ、最後には海老蔵丈に役者として嫉妬するか、との質問に、それはないですね。逆に有り難いこと、出来が悪くて親が苦労するより良いと話しておられます。
なかなか読み応えのある、そして、團十郎丈のあたたかいお人柄が伝わってくる、素敵な記事でした。
シアターコクーン 「女教師は二度抱かれた」 市川染五郎出演
2008.04.24 (Thu)
私は、歌舞伎以外のお芝居は、歌舞伎役者が出ているものの他は、あまり行ったことはないので、松尾スズキさんも、もちろん初めて。そういえば、行ったことのある数少ないお芝居「ガラスの仮面」と「ヘレン・ケラー」、これは両方とも大竹しのぶさんが出てたなぁ。彼女の演技はさすがに見応えありなので、今度はどんな姿をみせてくれるのでしょうか。阿部サダヲさん、市川実和子さん、荒川良々さんの面々も、テレビのドラマでしかみたことはないのだけれど、皆さん、一癖も二癖もある個性派。舞台に火花が散りそうです。染五郎丈の現代劇も私は初めてなので、これは、楽しみ。松尾さんのお芝居は、チケット取りにくいらしいから、それが心配です。
S席9,500円 A席7,500円 コクーンシート5,000円
一般発売 6月8日(日)
勘三郎丈 コクーン歌舞伎 記者会見
2008.04.23 (Wed)
演目は、「夏祭浪花鑑」。ただ今四国こんぴら歌舞伎で海老蔵の団七、お辰で上演中の演目です。
東京中日スポーツの こちらのサイトでは、製作発表で、勘三郎丈が、海老蔵に演技の指導だけではなく、ゴルフの手ほどきをした話も披露されています。勘三郎丈によると、海老蔵、「初めてなのにパーをとった」のだそう。海老ちゃん、何やっても運動神経がよいのですね~。
今回のプロダクションはベルリン、ルーマニアのシビウ、コクーン、そして松本での上演になるそう。演出家の串田和美さんによると、それぞれの場所で、それぞれの演出がなされるようなので、これ、全部みられる人は、ほんと幸せですね。私は、コクーンの「夏祭浪花鑑」は、まだ映像でしかみたことがないうえ、前回とはまた違った演出もみられそうで、とても楽しみです。
4/26(土) ゴールド会員先行販売
4/27(日) 特別会員先行販売
4/28(月) 歌舞伎会会員先行販売
4/29(火) 一般販売
私は、今年もなんとか特別会員維持。チケット取得優先権は、ゴールドさんの次ですが、日にちにこだわらなければ、コクーン歌舞伎では、まぁそこそこの位置のチケットをゲットすることはできます、て感じかな。
読売新聞に菊五郎丈
2008.04.21 (Mon)
菊五郎丈は、この中で、「65歳だが、あまり気負わず、さらりと青年の悪を出せたら。山にこもり、もう少し体をスリムにして臨みたい」 とダイエット宣言。菊五郎丈の体型については、ぽっちゃりめかしら、なんて感じたこと無かったけれど、あ、いや、思い出した、そういえば、俳優祭の千手観音、あれは確かにはちきれそうなぴちぴちの観音様だったかも・・・。さすがに身体の重そうな弁天小僧はまずいのかしら。
その他、弁天小僧について、「各劇場のオープニングでも随分務めさせていただいた。70歳で『浜松屋』『稲瀬川』の場に出演し、それが建て替えた歌舞伎座のオープニングだったらうれしい」と、アピール。歌舞伎座の建て替え、て2005年の秋に発表されていますが、いつのことになるのでしょうか。