コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 千秋楽
2008.06.30 (Mon)
上の写真の、下方右よりの黒い棒2本の間に、壁の割れ目がみえます。初めは、外で待っているのは20人ほどだったのが、時間が近づくのにつれ人数が増え、150人くらいにはなっていたでしょうか。
外にまで、つけ打ちのバタバタ派手な音がもれてきました。スタッフによって、スモークがたかれ、壁奥の大きな扉が開いたかと思ったら、つんざくようなサイレンの音が響いてきます。さぁ、いよいよだ。
勘三郎さんと橋之助さんが壁を破って(実際には、スタッフが壁にとりつけられた紐を思いっきり引っ張って崩すのです)、こちらまで駆けてくる、駆けてくる。一瞬の出来事のようで、あっという間に、また舞台の方に吸い込まれるように、駆け戻ってゆかれました。外でも中でも大拍手。
中のカーテンコールでは、きらめく銀の紙吹雪が舞い、上からは、カラフルな紙テープが降ってくるわ、桜吹雪は打ち出されるわ、長風船の超でかいのまで登場するわで、ものすごいことになっているみたいです。指をくわえて外からみる。
いえ、勘三郎さん、橋之助さん、私達のことを忘れてはいません。またまたこちらまで、飛び出してきてくださる。水溜りの中を裸足で駆けてきてくれた勘三郎さん。ありがとう。
最後には、出演者皆さんがこちらまで、雨の中、出てきてくださる。笹野さん、扇雀さん、勘太郎さん、七之助さん、彌十郎さん、芝のぶさん、捕手のみなさんまで。ハイタッチ。すごいすごい。外も中も大盛り上がり。
という、中でも外でも熱かった、コクーン歌舞伎楽日の段でありました。
写真は、捕手さんが、外にも降らせてくれた、銀吹雪。
みたことのない引かれた幕の内側を、裏から眺めるという、不思議な体験でもあったなぁ。盛大なカーテンコールを終え、楽屋に引き上げていくであろう役者さん達に、大きく手を振って別れを告げた外の観衆でありました。
余談。Polizeiautoは、シルバーのベンツに緑の彩色を施したものでした(本物は、白地です)。時間に近くなると、運転手さんがおもむろに運転席にスタンバイし、短いわずかな距離を勢いよく走らせ、舞台に鼻先突っ込ませるのでした。
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 2回目 その2
2008.06.29 (Sun)
終盤、勘太郎とみせる立ち回りも威勢よく、歯切れ良く、この激しい動きで、膝を痛めたりはしないか、みている方が心配になるくらい。
団七、暴れて暴れて、最後には徳兵衛と、ベルリンの壁、ぶっ壊してコクーンの劇空間から飛び出していってしまう。やっぱりここは見応えある。夏祭りの芝居の持つエネルギーの噴出を感じさせる。
まだ日は落ちていないので、外は明るい。なぜか外に止まってる伊藤園のトラックが見えるのが笑える。海老を思い出すぢゃぁないか。大立ち回りやらかした後にまだこれだけ力強く走り回れる勘三郎さんの体力、怪物的。
サイレンと共に飛び込んでくるパトカー、今回は、車体全体で突っ込んできたので、白地にグリーンの、独のPolizeiautoであることが、はっきり認識できる。(1度目にみたときは、確か鼻先見せただけ。)
カーテンコールは、もう初めっから、総立ち状態。外から見ているお客さんにも、大きく手を振る橋之助さん。串田和美さんからあった一言。聞き取りにくかったけど、確か、だんだんすごいことになってきた、この後、松本に行きます、とご挨拶。
今日は千秋楽。朝から生憎の雨だけれども、雨足、午前中よりはましになってきた。さて、渋谷のコクーン、外からみに行く?どうする?
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 2回目
2008.06.28 (Sat)
2回目。1週間ほど前にWeb松竹で戻り券を入手。今日は、早めに会場に到着。助六弁当食べながら、役者さんの登場を待つ。
いきなり、義平次の笹野さん。笠でお顔はみえないけれども、いかにもこすっからそうな動きがまさに義平次。そして、扇雀さんやら、彌十郎さんとか、主な登場人物が次々に登場してくるものだから、気分も盛り上がってくる。数日前、ぎりぎりに会場に着いた私は役者さんに挟まれながらようようと座席についたのだけれど、今日は、鶴田真由さんが、同じ目に。お綺麗なものだから、とても目立ちます。
そのうち、笹野さんが、お客さんのバッグをかっぱらって客席の中を逃げ出すものだから、会場大うけ。七之助がそれをたしなめ、取り返し、まずは幕開き(てか、幕は初めから上がってるけど)の口上。今日はドイツ語はなし。
今日は、芝のぶさんの琴浦が出色。はんなりとした華がある。そして、その動きは、柔らか物の動きとと同化しており、眼にも心地よい。
そして、前回は、勘太郎さんでみたお辰が、今日は、七之助。これを一番楽しみにしていました。自らの頬を焼いてから、彌十郎さんの三婦にせまる、お腹からの声の迫力に圧倒される。
海老蔵丈 幻冬舎 「ゲーテ」 8月号に登場
2008.06.27 (Fri)
海老蔵丈が広告に出ているSEIKO ブライツ フェニックスとのタイアップ記事なので、目次には出ていません。
4ページに渡る記事は、1ページ目が宙乗りの狐忠信、2ページ目が弁慶、3ページ目が記事、4ページ目が時計の宣伝。
パリオペラ座での公演が紹介され、歌舞伎という伝統に革新を加える挑戦を試みる向上心と、世界の舞台への自負心というジャパン・プライドを、時計のコンセプトと重ねた記事でした。
![]() | GOETHE (ゲーテ) 2008年 8月号 (2008/06/24) 商品詳細を見る |
愛之助丈 日本橋三越でトークショー その2
2008.06.26 (Thu)
日本橋三越での愛之助丈のトークショー、早速歌舞伎美人にアップされています。
浴衣のファッションショーでは、愛之助丈、葡萄柄のものがお気に入りだったようです。
この6月は、22日まで、名古屋御園座で、「御いのち」 に主演なさっていた愛之助丈。愛之助丈は、もちろん浴衣でお稽古なさっていたのですが、歌舞伎のお稽古とは違って、ジャージ姿の役者さんも混在する、愛之助丈にとっては、不思議な光景だったようです。
歌舞伎の公演とは違い、休演日もあるので、名古屋を散策できるかと思ったら、なかなかそうはいかなかった、ともお話されていました。ほんとにお忙しいですね。
この8月18日には、三越劇場で、「新派の120年」をふり返る という演劇フォーラムに水谷八重子さんと出演なさるそうです。
社団法人 日本演劇協会のHPにも、お知らせが出ています。
◆会場 : 三越劇場(日本橋三越本店本館6階) ◇料金 : 2,500円 [全席指定] 【出演予定】 水谷 八重子さん 片岡 愛之助さん 【進行】 水落 潔先生(演劇評論家) 【内容】 「新派の百二十年」を貴重な資料やお話でふり返る 八月花形新派公演「紙屋治兵衛」作品にまつわるお話 主催 : ㈳日本演劇協会 協力 : 松竹株式会社 劇団新派 ※都合により出演者や内容が急遽変更されることもあります。あらかじめ御了承ください。 ※お知らせ・・・ オンラインでのチケット販売開始日時を6月24日㈫午前10時より予定しておりましたが、 都合により7月4日㈮午前10時からとさせていただきます。御了承ください。
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トークショーの日の夜は、新橋演舞場での新派公演「鹿鳴館」にゲスト出演なさった、愛之助丈。私は残念ながら、こちらは行けませんでした。この「鹿鳴館」での日替わりゲスト、26日は、勘三郎丈だったそう。27日は藤山直美さん、28日は、金田龍之介さん、そして、千秋楽は、藤十郎丈です。
キリンビール CM 「親子・幸四郎、染五郎 」
2008.06.24 (Tue)
先頃より放映されている、キリンビールのCMでの「親子・幸四郎、染五郎」
幸四郎丈が語るところの、染五郎丈が学芸会で、3回ぐらい回って見得を切ってバタンと倒れ、お母上が、それをみてて冷や汗かいた、なんてエピソードがほのぼのしていて、とてもよい雰囲気のCMです。
昨日23日付けの讀賣新聞でこの撮影の風景が語られています。収録は、台本無しで1時間にわたり行われましたが、完成したCMは30秒が2本分。(キリンビールのHPで確認すると、2本ではなく4本分みたいです。映像もみることができます。『母の心配』篇、『夢を語る』篇、『親子の絆』篇、『娘の結婚』篇の4つ) 残りはカットされ、これ以外の部分も、さぞや楽しい会話が交わされたのだろうと想像させてくれる、というような記事でした。
我が家では、家人がフジテレビの夜のニュースJAPANをつけることが多いのですが、その冒頭で、流れているようです。
ご当地キティちゃん 曽根崎お初天神
2008.06.22 (Sun)
週末、新大阪駅で求めたご当地キティちゃん。
曽根崎お初天神バージョン。
裏には、「恋愛成就」、「縁結び」 とあります。
???????????????
と思ったが、お初天神(露天神社) のHPによると、“恋の成就を願う多くの人々が訪れている” だそうです。
とりあえずは成就するのだろうけれど、その行く末は・・・・・・・
・・・・・なので、私的には、京都の地主神社(じしゅじんじゃ) をお薦めしますです。
玉三郎丈 海老蔵丈の「高野聖」の記事
2008.06.21 (Sat)
今週発売の週刊新潮6月26日号に七月大歌舞伎の「高野聖」についての記事が掲載されていました。
それによると、原作泉鏡花の「高野聖」の再演は54年ぶり。昭和29年に、今回玉三郎丈が演じる美女雪路を扇雀丈(現・藤十郎丈)、宗朝を八代目三津五郎丈(当代三津五郎丈の祖父)が演じたそうです。
「戦後、アメリカ文化が流入していた時期で、封建的な歌舞伎はもういらないとすらいわれていた時期でした。しかし、この前年に『曽根崎心中』が大当たりした藤十郎が、“歌舞伎には女優より美しい女形がいる”ことを証明すると企画したのが『高野聖』で、池でヌードになって湯浴みをするのが話題になりました。」
(°◇°;) シェ〜 そ、そーだったんすか。
ただし、上半身だけ、だったそうです。(てよくわからんけれど、後姿だけだったのだろーか???)
昭和6年の大晦日生まれの藤十郎丈、当時、22歳くらいだったのでしょう。「曽根崎心中」で扇雀ブームを起こしたという藤十郎丈。私が初めて藤十郎丈をみたのが、昭和60年代。それよりもさらに遡ること30年。藤十郎丈にも、当たり前だけれど、お若い時があったのですね。
「(玉三郎は)海老蔵とはこれまでも泉作品である『海神別荘』や『天守物語』などで共演していますから息も合っています。玉三郎のいうことは聞くと言われていますし、こと歌舞伎に関しては海老蔵は真剣ですから。玉三郎はヌードになるとはいってませんが、何かやる気でしょうね」
記事は、気になるのはポスター。玉三郎は脱がず、海老蔵が脱がされちゃってるのである。と締めくくられています。
う〜ん、この締めくくり方、どう反応したらよいのか、微妙です。
とにかく、期待は高まる七月公演!!!
七月大歌舞伎のポスター
2008.06.20 (Fri)
今月はまだ歌舞伎座に行ってないので、このポスターは初めてみました。
3,4日前にも、これとはまた違う種類の、「義経千本桜」と「高野聖」の大きな写真のポスターを別の駅でみかけ、ウキャーo(≧∀≦o)(o≧∀≦)o となり、このポスターほしいなぁ、駅でお願いすればもらえるかも、なんて思っているうちに、あっという間にもう別のものに張り替えられていました。(ノ_・。)クスンでした〜。
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 これで最後
2008.06.19 (Thu)
シアターコクーン正面では、道頓堀のくいだおれ太郎さんが、出迎えてくれました。太郎さん、いつみても、お元気やな〜。
彼は、コクーンでの夏祭初演の時から、応援にきてくれてはるみたいで、歌舞伎美人で、串田和美さん、勘三郎さん、扇雀さん、橋之助さん、笹野さん、七之助さん、勘太郎さん、亀蔵さん、彌十郎さん達と一緒に写ってはる写真をみることができました。
やっぱり、太郎さんいると、大阪ゆう気がするな〜。道頓堀の喧騒が聞こえてきそうやわ〜。
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 その6
2008.06.18 (Wed)
コクーン歌舞伎のもう一つの楽しみは、宇野亜喜良さんの独特な色遣い、タッチの絵。初めてコクーン歌舞伎をみた「桜姫」の時には、宇野さん描くところの桜姫、清玄、権助の大きな幕が舞台正面に下がっていて、お芝居以上にわくわくしたものでした。
今回のポスター・筋書きの表紙は、勘三郎さんの団七と、浮世絵の団七を重ねたような図柄で、とてもかっこいい。 まるで、団七の声が、響いてきそうです。
ロビーで販売されていた手拭いも、思わず買ってしまいました。1,500円也。これは、青と赤の2種類あります。私は、右の写真のとおり、赤購入。
宇野さんの絵に初めて触れたのはいったいいつのことだったのだろう。なかでも、「シンデレラ」は、とても衝撃的だったのを覚えています。ディズニーのシンデレラ姫を見慣れた眼には、宇野さんのシンデレラは、あまりにも大人な妖しい香りがして、ドキドキしながら、ページを繰ったのでした。
![]() | シンデレラ |
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 その5
2008.06.17 (Tue)
役者さんが、舞台の奥に飛び出て行ってしまって、あんなに小さく見えることなんて、歌舞伎座じゃありえないこと。このお芝居のエネルギーが爆発して芝居小屋の外にまで溢れ出してしまったようでした。
これって、たまたまそこを通りかかった通行人、一体何事???と思うでしょうね〜。何気にタクシーが通過していったりしてたのも、笑えた。現実と虚構が交差する中で勘三郎さんと橋之助さんが縦横に走り回るという、なんとも不思議な状況だったなぁ。私も一度外から覗いてみたいものだと思いました。
このお芝居、戻り券なんとかゲットして、もう一度みてみたい気もするけれど、あれほどの興奮は、一度目だけかもしれない。この感激は、そっととっておいたほうがよいかな、とも思っているところです。
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 その4
2008.06.16 (Mon)
七之助さんの琴浦。なんとも艶やかで美しい。
勘太郎さんの徳兵衛女房お辰。自らの頬を焼くというその覚悟を凛としてみせる女っぷりのよいこと。
彌十郎さんの三婦、大きな身体を使っての、大きな芝居の決まること。
橋之助さん、団七女房お梶を口説きにかかるところは、なんとも色悪でぞくぞくしたのですが、これは、実は団七にわざとお梶に去り状を出させ、親殺しの鋸びき刑から逃れさせるためだったなんて、憎いなぁ。かっこいいよ、よ、成駒屋!!
亀蔵さん、団七が、磯之丞のいる茶屋の場所の道案内を琴浦にするために、いいように使われちゃって、〜黒塀にされたり、人相の悪いお地蔵にされたり〜滑稽味を出してくれて、いつもながらに舞台を締めてくれます。
扇雀さんのお辰、熱い団七よりも、ぐっと大人な印象。親殺しの団七に去り状を渡され、出て行く姿も哀しい。
出演の役者さん、それぞれ皆さんが、ほんとに、生き生きと輝いているのが、その息遣いとともに伝わってきて、お芝居がどんどん盛り上がってゆきます。
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 その3
2008.06.15 (Sun)
仄暗い灯りの中でのこの凄惨な殺しの場面が、一瞬のうちに、煌々とした光の輝く祭の喧騒に転換するのが見事。串田さんの語る、”喜んでいるのか、怒っているのか、どうしていいかわからない気持ち”で踊り狂う群集の中を逃げ去っていく団七。板張りの花道通路に、飛ぶように駆けていった勘三郎さんの泥の足跡。ここで幕間休憩になるわけですが、花道に残った、勘三郎さんの泥の足跡に、芝居の中からまだ抜け出すことができないようなリアルさを感じました。
その勘三郎さん、53歳、男盛り。大立ち回りで大活躍。梯子にまで上がってしまう。歌舞伎役者さんの持つ気力、体力、集中力には感嘆してしまいます。今回は、運よくとれた席が前方平場の花道通路近く。なので、勘三郎さんが、熱く芝居するのを間近に、時には真横で接することができたのは望外な幸せであり、(歌舞伎座では、前方席では舞台・花道は見上げなければならないのですが、コクーンは、違うのです。目線の高さなので、隣にいる人が、お芝居してる!!て感覚なのです) 私まで、熱い熱い芝居の真っ只中に飛び込んでいったような気持ちを味わえました。
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」 その2
2008.06.14 (Sat)
カーテンコールのあの盛り上がりよう。
これって、確かに歌舞伎公演だよね???黄色い歓声が飛んじゃってるよ。
威勢のよい太鼓の響きに合わせての会場一体になった手拍子もすごい音量。
もう熱い熱い、客席に紙テープがあったら、舞台に飛ばしてたんじゃないか、という熱さ。
私ももう、気がつくといつの間にか立ち上がって、目一杯手を叩いていました。
それくらい熱い熱い素晴らしい公演でした。
今から行かれる方は、定刻より少し早めにいらっしゃるのをお勧めします。
だって、役者さんが、時間より早くから、ぞろぞろ客席の通路をつかって、うろうろとしながら、舞台に上がっていかれるのですもの。といいながら、私は実は時間ぎりぎりに滑り込んだので、これは後で、お隣の方に教えて頂いたことなのですが。
でもでも、1時半ぎりぎりにコクーンに飛び込んだくせに、ロビーでのんびり筋書き買ってたら、あら〜〜、すぐ横に橋之助さんが扮装拵えて、会場にいざ入り行かんと、出を待っておられたのにはびっくりして口をあんぐり開けてしまった。やだ、どうやって、客席に入ろうか、とあせりまくりました。結局、係りのおねえさんに、いいからどんどん入って行ってくださいと促され、役者さんの間に挟まれるようにしながら、ようようと席に着いたのでした。
こんな始まり方なものだから、知らず知らずのうちに自然に、気持ちが大坂の熱い人いきれの中に入り込んでいってしまう。そして、勘太郎さんの口から、ドイツ語がこぼれるのには、ベルリン公演にも思いを馳せてしまいます。(TV放映が楽しみ)
こんな喧騒の中、勘三郎丈の団七九郎兵衛、喧嘩沙汰を起こし、牢に入れられてしまうところから、物語は始まってゆくのです。
梅玉丈 玉三郎丈 振付家ベジャールへの追悼文
2008.06.12 (Thu)
手にしたプログラムには、ベジャールと関係した様々な方の追悼文が寄せられていましたが、梅玉丈、玉三郎丈からのものも掲載されていました。
梅玉丈・・・亡きお父上歌右衛門丈の国立劇場での1985年10月の歌舞伎公演を見物したベジャールが、終演後、歌右衛門丈を訪ね、バレエと歌舞伎の違いはあっても同じ舞台芸術、通じることがたくさんあり、話が弾み、歌右衛門丈にとって素晴らしい出会いであった様子や、歌右衛門丈逝去(2001年3月)後の10月に、オマージュを作品化してよいかという話がベジャールからあり、翌年4月に『東京ジェスチャー 中村歌右衛門へのオマージュ』 が発表されたこと、そして、それについて、ベジャールが「誰も歌右衛門を演じることはできない。私なりの歌右衛門への思いを作品にしました」と語っていたことが印象的だった、などとお話されています。
玉三郎丈・・・1978年に神戸文化会館の20世紀バレエ団の公演の幕間に初めてベジャールと会った時に、青い澄んだ目で「出来れば一緒に仕事をできないか」と言葉をかけられた玉三郎丈、そのときの戸惑いと感動を今でも忘れることが出来ないと語っておられます。また、ベジャールは踊り手たちの個性を引き出すのに特別な眼をもち、その指導力に、「将来自分も舞台に立つ演者たちの長所や個性などをこんなふうに引き出せたらな」と強く憧れたそうです。ヨーロッパのあらゆる文化、芸術に精通し、それらを組み合わせ、特別な感動を与える作品を創り続けてきたベジャールに、この30年間学んだことは、言葉では言い表せず、今は、ベジャールがこの世の重圧や重力から解放され、芸術をも何もかも越えた心境で、喜びや平和を満喫されているのではないかと思えてならない、と結ばれています。
結びのあたたかい言葉が、玉三郎丈らしいなぁ、そして、玉三郎丈も、ひょっとすると、こういう心境になってみたいと思われているのかなぁ、とふと思ったのでした。
国立劇場 「神霊矢口渡」
2008.06.10 (Tue)

6月9日(月) 国立劇場第73回歌舞伎鑑賞教室
11時開演
解説 歌舞伎のみかた
これがなかなかおもしろかった。幕開きでは、派手なライティングの中、大小様々なセリ(このセリは、全部で17もあるそうです)が上下しながら回転する廻り舞台、そのセリの一つにすっくと姿勢良く立ち亀寿丈が登場。亀寿丈の解説と進行で、手際良く進んでいきます。 亀寿丈は、声もよくとおり、間も良く、お話もとてもわかりやすかったです。
会場の観客2名が、舞台に上がって、参加。このお二人の方は、あらかじめ決められていたようで、前方に座っていた方でした。風音や、雪の降る音を表現するのに太鼓をたたかせてもらったり、 嶋之亟丈に女形の動きのコツを教えてもらったりと、なかなかのご活躍。
女形の動きのコツというのは、爪先を内側に向け、ももはくっつけやはり内側に、上半身は、肩甲骨を後ろにくっつけて、脇をしっかり締め、手を前で交差、という形で、私も家でこれやってみたのですが、成程、らしくみえます。
「神霊矢口渡」 の作者、福内鬼外こと、平賀源内まで出てきて、エレキテルの力???で小舟を舞台に登場させ、亀寿丈と、先程のお二人がそれに乗り込むのですが、その小舟が花道にさしかかったときには、観客より思わず声が上がります。ほんとに、誰が押しているわけでもないのに、一体どうやって、花道を進んでゆくのだろう。不思議でたまらないのですが、これに乗ったお二人には、その仕掛けがわかったのかなぁ。花道を通って、鳥屋に入っていくなんて、役者さんでないとできない体験ですから、これは、ほんとにうらやましかったです。亀寿丈から、おみやげまでもらわれていました。いいなぁ〜。
神霊矢口渡 頓兵衛住家の場
孝太郎丈のお舟。亀寿丈の新田義峰に一目惚れする様子は、滑稽味を帯びており、なかなかかわいらしい。その後は、身体の動きがややばたばたしていた印象。何せ、2006年の12月に初めてこの矢口渡をみた時の菊之助がよすぎたから、これはもう比べてもしょうがないです。宗之助丈のうてな、すっきりとした、美しい風情。亀寿丈、なかなかの2枚目。市蔵丈の頓兵衛、これも前は富十郎丈だったので・・・。
幕切れ、義興の霊、その霊に首を射抜かれた頓兵衛、瀕死のお舟の3人が舞台に並ぶ様子は、なかなかの見ものでした。2006年の12月に初めてこの矢口渡をみた時には、出てこなかった義興の霊。この霊は、先月みたばかりの碇知盛(の血だらけになる前)みたいな扮装。お舟と頓兵衛だけで終わるよりも、義興の霊が加わった方が、ずっと凄みが出ていてこわ〜い終わり方でした。
帰りに伝統芸能情報館の
ようこそ歌舞伎の世界へ 「歌舞伎入門」展
に寄る。内容は、
| 歌舞伎をより深く楽しんでいただけるよう、その歴史や概要とともに、歌舞伎鑑賞教室で上演する「神霊矢口渡」「義経千本桜」について、写真や版画、衣装、小道具等の資料を使って紹介する。 |
というもの。
頓兵衛の首に刺さる矢が展示されていました。まっすぐな矢の真ん中あたりが首に沿うように丸くカーブしていて、そこに首をはめると、まるでほんとうに矢が突き刺さってしまったようにみえるもので、あぁ成程、こういうつくりだったのね、と存外に単純な仕掛けが面白かったです。
演劇界 7月号
2008.06.09 (Mon)
![]() | 演劇界 2008年 7月号 (2008/06/05) 商品詳細を見る 目次はこちら |
今月号の特集は、「歌舞伎舞踊の楽しみ」
勘三郎丈と三津五郎丈の対談に加え、舞踊十五撰では、「春興鏡獅子」「三番叟」「乗合船恵方萬歳」「棒しばり」「保名」「落人」「六歌仙容彩」「三社祭」「藤娘」「船弁慶」「忍夜恋曲者」「お夏狂乱」「紅葉狩」「鷺娘」「積恋雪関扉」が写真入りで紹介されています。
「京鹿子娘道成寺 詳解」では、福助丈の道成寺を、写真と説明で、事細かに解説してくれていて、お芝居を見る端から忘れていってしまう私には、記憶を呼び起こしてくれる、有難い解説でした。
他、時蔵丈のインタビューがおもしろかったです。お父上を早くに亡くしておられるので、わからないことを即答してくれる人が側におらず、その疑問を解消するために、映像を見たり、資料を読んだり、研究や工夫を重ねて、一生懸命にやるしかなかった、とのお話でした。
「新・水滸伝」 段治郎丈 出演取り止め
2008.06.08 (Sun)
公演日と公演時間を確かめるために、「新・水滸伝」のサイトを覗いてみると、出演者変更のお知らせが出ていました。
段治郎丈、膝関節の慢性的な炎症治療のため、出演を取り止めになったそうです。役者さんは、膝を酷使することが多いでしょうから、ずっと痛めてられたのですね。今回の治療で、痛みもなくなり、すっきり治るとよいのですが。
玉三郎丈 海老蔵丈 歌舞伎座「七月大歌舞伎」公演の製作発表
2008.06.06 (Fri)
うわぁ〜、もう1週間前の話なのですね。
歌舞伎座「七月大歌舞伎」公演(7月7日〜31日)の製作発表。
デイリースポーツ
スポニチ
スポーツ報知
スポニチの写真に出ている「高野聖」のポスターが、ほうおう7月号に掲載されていたものでした。
「高野聖」で、海老様は、男を獣に変えてしまう謎の美しい女(玉三郎丈)の誘惑と戦い、煩悩に打ち勝つ修行僧を演じるわけですが、記事中の「(私生活でも)獣にならず、煩悩に打ち勝って、人のままでいたい」という言葉には、思わず笑えてしまいました。
ポスターを前にしたお二人のツーショットは、とても素敵で、一体、どういう泉鏡花の世界に観客を引きずり込んでくれるのか、今からワクワクものです。
コクーン「女教師(じょきょうし)は二度抱かれた」 明日歌舞伎会先行発売
2008.06.06 (Fri)
ぴあやら、イープラスなどなどでは、もう先行予約受付終わってしまっているのだけれど、明日の歌舞伎会の先行で、手に入るでしょうか。
松尾スズキさんのインタビュー ⇒ ぴあインタビュー
このインタビュー読んで、初めてストーリー知りました。
「欲望という名の電車」のブランチのその後の話、て感じなのだそうです。大竹しのぶさんが、そのブランチ、高校の演劇部の顧問教師だった過去、部員とただならぬ関係に陥ったため、職を失い、精神にも異常をきたしてしまう。それから十数年後、演劇界で成功した元生徒の前に再び出現するこの元女教師、という少し背中がブルッときそうなあら筋です。
その元生徒を演じるのが染五郎丈。
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「プロフェッショナル 仕事の流儀」の玉三郎丈
2008.06.05 (Thu)
印象的だったのは、次の部分です。
理想の踊りとは、見ている人も踊っている人も、踊っている時間を忘れるような時間。
何かニュアンスとか魂とか一瞬の喜びだけがさっと飛来してなんだったんだろう、と思えたらいいかな。
踊っている本人も、踊っているんだ〜、と思っているときはあまりうまく踊れていない
あんまり乗りすぎて、自己制御できなくなっても駄目。
踊っている時に、別の世界に行くこともあるけれどもそれはいけないと自分で戒めている
人に見せなくていいのなら、自由にやっている。
お稽古の時には、最悪の場合(ごちゃごちゃにやり放題に踊っている)と最小限(ものすごくコントロールしている)をやっておいてほんとの舞台のときはここ、とデッサンみたいにしている。中間をとっている。
一人で好きにお稽古で踊られる時には、誰も来ないで、と、ほんとうに、丸っきり一人でお稽古なさっているそうです。鶴の恩返しじゃないけれども、そんな時の玉三郎丈をこっそり覗いてみたいなぁ。
ほうおう7月号
2008.06.04 (Wed)
7月の見どころの項目では、篠山紀信さん撮影の、海老玉の写真が大きく2枚掲載されていました。
まずは、昼の部「吉野山」。静御前の玉三郎丈に、佐藤忠信実は源九郎狐の海老蔵丈。鼓を手にした海老蔵丈がきりりとしています。
2枚目は、夜の部、泉鏡花の「高野聖」。こちらは、片肌脱ぎの海老蔵丈の高野の旅僧、宗朝の身体を清める雪路の玉三郎丈、となんともあやしいシチュエーション。
どちらも思わずはっとさせられる美しいもので、否が応でも7月公演への期待が高まってゆきます。
玉三郎丈 in NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」
2008.06.03 (Tue)
本日22時からのNHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」に、玉三郎丈登場。
以前に放映された番組の中から、未公開のスタジオトークを中心に、放映されるそうなので、どんな新しいお話を聞くことができるでしょうか。
他出演、英国ロイヤルバレエ団ゲスト・プリンシパル、Kバレエカンパニー ゲスト・プリンシパルの吉田都さん、一青窈らを育てた音楽プロデューサーの武部聡志さん。
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團十郎丈、海老蔵丈 パリ・オペラ座公演 「勧進帳」 「紅葉狩」 DVD
2008.06.02 (Mon)
2007年3月に、パリのオペラ座ガルニエ宮で行われた大歌舞伎「勧進帳」、「紅葉狩」と口上の映像が収められた物(NHKで放映された「劇場への招待 パリ・オペラ座歌舞伎公演」がそのま収録されています)。
特典映像として、同じくNHKで放映された、「ハイビジョン特集 オペラ座の弁慶團十郎・海老蔵パリに傾く」と、それからこちらは嬉しい!!!「弁慶 市川海老蔵版 勧進帳ダイジェスト」 がついています。ゲネプロ(通し稽古)時に撮影した映像を特典用に編集したものだそうです。ゲネプロなので、本番同様に演じられいて、14分ほどの長さながら、海老様の弁慶の魅力たっぷり。
本のほうも、團十郎丈、海老蔵丈のインタビューに加え、市川家の歴史、各作品の解説、「勧進帳」、「紅葉狩」 のパリ・オペラ座の上演台本などなど、盛り沢山で、なかなかに読み応えのあるものでした。
團十郎丈御夫妻 in 婦人画報7月号
2008.06.01 (Sun)
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![婦人画報 2008年 07月号 [雑誌]](http://blog-imgs-21.fc2.com/c/h/o/chocottokabuki/20080601081204.jpg)